前略ごめんください
10代後半から20代前半にかけて、大正時代の着物(いわゆる大正ロマン)が好きだった時期があります。その頃、同じような趣味を持つウェブサイトがあり、よく見に行っていました。
そのサイトには掲示板が設置されており、何度か私も書き込んだことがあります。またそこでは、大正ロマンや昭和モダンなどの懐古趣味がある人を集めて、銘仙の着物でお花見をしたり、お出かけしたりするオフ会が度々開催されていました。
当時の私は、そのような着物を持っていなかったので、オフ会に参加したくてもできませんでした。そもそも、オフ会に参加する勇気がなかったのですけれど笑
多分、2年間くらいはそのサイトの「訪問者」だったと思いますが、他にも面白いサイトがたくさんありましたので、だんだんと遠のいていきました。
それから月日が経ち、私は30歳になりました。その頃、小さなライブハウスによく通っていたのですが、ある日、都内某所のライブハウスに行くことになったので、開催時間よりも早めに行き、街をぶらぶらと散策していました。
すると散策の途中で、見覚えのある看板を見つけました。その看板は、奥まった場所にひっそりと存在しているお店の看板でした。恐る恐る店内に入ってみると、そこは大正ロマンを思わせる着物や帯留めや雑貨などを売るお店でした。
「いらっしゃいませ」と声をかけられ、振り返ると、10年前によく見に行っていたサイトの管理人さんの顔がありました(昔の個人サイトは顔写真をプロフィールに載せていることが多々ありました)。
「もしかして、〇〇というサイトを運営していませんでしたか?」と尋ねると、運営していたとおっしゃいました。続けて「あのサイトが好きでよく見に行っていたんです」と伝えると、「もしかして掲示板に書き込んでくださっていた方ですか?」と返ってきました。
そうですと答え、当時のハンドルネームを伝えると、なんとなく雰囲気でその人かなと思ったそうで(本当かな笑)、お互いに驚きながらもその偶然の出会いを喜びました。
サイトを訪れていた当時、管理人さんがウェブ上でレトロ雑貨の販売を始めたことは知っていましたが、実店舗があったのは知りませんでした(「見覚えのある看板」は、ウェブ上の店名と同じでした)。
10年後に偶然、このような巡り合わせで出会うこともあるのだなと思い、不思議な気持ちになったのを覚えています。
その方とは、数ヶ月だけ交流して、また疎遠になってしまいましたが、製薬会社についてのあれこれを教えてくれたことで、当時飲んでいた抗不安薬や抗うつ薬といった精神薬をやめるきっかけを作ってくださいました。
この出会いが偶然だったのか必然だったのかは分かりませんが、今でも出会えたことに感謝しています。
たとえ、短い間のご縁だとしても、これまでのすべてが大切な縁だったと思いますし、今あるご縁、これから繋がるご縁も大切にしていきたいと思っています(短いかもしれませんが笑)。
今日は少し長くなってしまい、ごめんなさいね。
かしこ