前略ごめんください
タロット占いを好きな人の多くが「運命の人」を信じているのではないでしょうか。またタロット占いに興味がなくても、運命論者の女性は少なくないと思います。
お互いにとって唯一無二の存在を探し求めるという物語は、果てしないロマンを感じさせますし、もしそのような存在にめぐり逢えたらどんなに幸福でしょう。
出会った瞬間にお互いが「この人しかいない」と思い、何も障害がなくスムーズに進展すれば悩むことなどないのですが、実際には相手の気持ちを探り探り、そしてさまざまな障害や葛藤を乗り越える必要があると思います。
恋愛は素晴らしい体験をもたらしてくれるものであると同時に、時に苦しみを与えるものでもあります。それは、相手への「執着」です。執着は苦しみをもたらします。純粋な気持ちに執着心が入り込むことで、いったい自分は今、どんな気持ちを抱いているのだろう、と混乱し訳がわからなくなってしまうのです。
執着心こそが、恋愛や人間関係における苦しみの元凶なのだと思います。この執着心に振り回されないために、私は「運命論」を取り入れることをオススメいたします。
もし「この人だ」と思った相手が、あなた以外の誰かを選んだとします。相手があなたのことを運命の人だと思わなかったということは、それはあなたにとっても運命の人ではないということです。
唯一無二の運命の人(運命の人は複数いるという説もありますが)を探しているのであれば、別の人があなたの相手なのです。どうでしょう、このように考えると気持ちが楽になりませんか。
もちろん、運命論者になったところで、恋愛がうまくいくという保証はありません。現実的な努力なしには、関係の構築や継続はできませんから。しかし、執着心を手放せるというだけでも大きな意味があると思うのです。
恋愛だけでなく何事においてもそうですが、何にも執着していない時に感じる本当の安らぎこそ、あらゆる幸福の基盤になるのではないでしょうか。
三月になると、満開の桜が待ち遠しいですが、それはのちのお楽しみとして、今は今を楽しんでみたいと思います。
かしこ